
ハルを最初に連れて行ったのは、こうめちゃんが手術をした病院です。
夜間救急設備も備え、高度医療に対応できる病院でしたので、血液検査とレントゲン撮影の結果はすぐに出ました。
猫の腎臓病の診断には、血液検査中のBUNとCRE(血清クレアチニン)の正常値との比較で行います。(正常値設定は病院によって若干異なります)
1 BUN 正常値17.6~32.8
一般的に100を超えると食欲不振、嘔吐など症状が現れます。
2 CRE(血清クレアチニン) 正常値 0.8~1.8
慢性腎不全の指標となります。
ステージ1 1.6以下 正常
ステージ2 1.6~2.8 軽度
ステージ3 2.8~5.0 中程度
ステージ4 5.0以上 重度
この時のハルちゃんのBUNとCREが下記です。
BUN 137.4(正常値17.6~32.8)
CRE 7.58(正常値0.8~1.8)
CRE値による慢性腎不全ステージは、重度のステージ4
レントゲン写真では、残って機能している腎臓の細胞は10%程度であろうとの診断でした。
この時、全くないわけではありませんでしたが食欲が低下していることと、BUN値を下げること、脱水気味だったのでそれを改善することを目的に、皮下点滴を行いました。
また、こちらの病院では慢性腎不全とわかると数値改善を目指し、通常4日程度入院して集中的に点滴をしているとのことでしたが、ハルはとってもシャイな猫なので入院の方がストレスであろうと、4日間通院することを選択しました。
